【日本人とさくら】②あなたが桜を愛でるのは『日本の美意識』を今も受け継いでいるから☆

こんにちは♪ hikarunです。

東京都内の桜も記録的な早さで開花して、丁度今ごろが見頃のようですね。

 

ただ、残念ですが、今年は新型コロナウイルスの影響で、都内では花見をする
こともだんだんと難しくなってきています。身近なところの美しい桜を愛でましょうか。
いっ時も早くこの状況が収束することを心より願っています。



とは言うものの、買い物の道中に咲く桜の花を見るとワクワクと幸せ気分になります。
自宅近所のヤマザクラは何種類か満開で、ソメイヨシノ桜はちょうど開花を始めたところです。3月末~4月始めが見頃のようです。



各地の桜開花・満開情報はこちらからご確認ください。

日本気象協会桜開花・満開情報2020年




それでは今回は、前回の【日本人とさくら】①の続きとなります。
まだ読まれてない方は良かったらこちらからどうぞ~♪


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さて、今回は前回に引き続いて、日本人が桜が大好きなのは、「日本の美意識、価値観」が大きく関わっているようなんですね。
いろいろと調べるに連れて、あなたにも私の中にも日本の古い伝統から「日本の美意識、価値観」というものがしっかり伝わってきているんだなぁということです。だから、桜を見るとなんとも言えない気持ちになるんだわ…なんです。


その「日本の美意識、価値観」っていったい何なんでしょう。


少々観念的な面もあるので難しくありましたが、ご一緒に見て頂けたら嬉しいです。
それで、今回は「日本の美意識」のことを掘り下げて、桜との関係性をご紹介していますが、
長くなりますので「日本の価値観」はまたの機会にご紹介させていただきますね。


それではどうぞ、最後までよろしくお願いいたします。

桜と『日本の美意識』について

「日本の美意識」には、たくさんの要素があって、それらはそれぞれに分かれているのではなくて、お互いに関わりあって形成されている複雑なものから成り立っている、ようなんです。
つまり、単純に一つだけではなく、「美意識」って考えられるものがたくさんあって、お互いにからまりあっているイメージでしょうか。

ではその「美意識」のもの、というより要素ですが、何なんでしょうか。
この要素は大きな自然観だったり、宗教や日本文化などが含まれているようです。
これらが互いに影響をし合っているので簡単に定義はできないようです。
なんとなく難しいですね…


しかし、今回の桜に関わる「美意識の要素」だけで見ていきますと次の3つのことが大きく関わるだろうと考えられています。


・「日本の自然観」
・「無常観」
・「もののあはれ」



もしかしたらあなたもかつて、これらの言葉を聞かれたことがあるかと思いますが、
これらが「日本の美意識」の根幹を成すとも言われています。
そして、桜に関わる「日本の美意識」の要素もこれらと深く関係するようです。
ご一緒に一つづつ見ていきましょう。

「日本の自然観」から「美意識」がはじまる

あなたは、幼いころからどんな自然環境の中で育ちましたか?

美しい山や湖、畑、野原がある所ですか?それとも、すぐ近くに海があり浜辺を歩いたりしましたか?
または、街中で育ち自然といえば公園が身近だったわ‥などなど・それぞれ違うことでしょう。



現代は自然を考える時、便宜上どうしても人間と自然は分けて考えているんですね。そうすることで、科学的にも分析しやすし、また私たちの教育も幼いころから分類されて学んできました。 人間から見て自然は対自然、支配するもののように長い間扱われてきたようです。これは、明治維新から西洋文化や学問を取り入れてからなんですね。


しかし、日本では長い間違っていました。
日本人は自然と対立するのではなく、自然に従い共生して生きて行く、また恐れ敬っていくというふうに自然を考え接していたようなんです。



そして、「日本の美意識」は、このような日本独自の「自然観」に由来するものが多く、自然と共に共存する生活の中で出来きたのが日本人の美意識の一つと考えられているようです。


それでは、もう少し詳しく「日本の美意識」についてお話いたします。


ではなぜ、日本人は古来より自然は人々に恩恵をもたらす恵のもので、自然を愛しながらも同時に自然は地震や台風などで、人に危害を及ぼすので恐れ敬ってきたのでしょうか。


その背景には、日本の長い歴史の中で、わが国が農業国であったことと関係しているようです。
古来、日本人のほとんどの人は農業に従事し、その場所に何世代にも渡って定住してきました。


日本って、周囲を海に囲まれた島国で、国土の70%近くの山々、平野は少なく、春夏秋冬の四季がはっきりしています。そして、夏・冬の季節風、梅雨などがあり、温暖湿潤な気候。この気候条件によく合ったのがお米作りです。
この稲作中心の農業が古代から日本では行われてきました。




今でこそ、農家さんは少なくなりましたが、戦前の大正時代は51.6%が農業で過半数を占めていました。(総務省統計局) そして、江戸時代では85%が農業で、武士はわずか7%です。日本の人口のほとんどの人が農家だったんですね。



昔の農業は自然環境に左右され、農耕機械もなく、冬の寒さや天候不順などに悩まされ、さぞ大変だっただろうなぁというのは容易に想像できます。




その農耕生活と自然はやはり切り離せないわけですね。
生きて行く糧として、 きっと、四季の移ろいに敏感になり、自然を深く知ることはとても大事だったと思われます。
それゆえに、自然に対する感受性も強くなり育まれたことでしょう。


そうしたことから、日本人は自然と対立するのではなく、自然に従い共生して生きて行く、また地震、台風と自然災害も起こすため、恐れ敬っていくということはあたりまえのように養われてきたものなのでしょう。言い換えると、日本人の自然観は、「自然とは全て人間をも包み込むもの、共存していくものである」という考えが深く浸透しているようですね。

また、このような考えから日本初の宗教、神道(しんとう)が生まれたと言われています。
自然の中のいろいろな物に対して神が存在している、という考え自然崇拝、精霊崇拝である多神教に基づいています。山に岩に木に川に動物に、そして人間にも神が存在すると考えました。
その神と人間を結びつなぐのが、祭祀です。お祭りをして神を崇めるために、のちに神社が生まれました



そして、この自然の物に神が存在すると考える中で、今回のテーマの桜も神が宿る木として、神聖なものとして扱われたそうです。それから、桜という名前はこの木に宿る神さまから名付けられたそうです。田んぼの神様として、「サクラ」の「サ」という字は「サ神」を表し、「クラ」というのは、神様が鎮座する「台座」だそうです。

したがって、桜の花が咲くのは、田んぼの神様が元々は山にいたけれど、花が咲くと下りてこられると考えられていました。そして、桜の木の下で神様を迎えるために、食べ物やお酒をお供えして、祭祀を行い、一緒に食しお祝いをしました。




これらのことは奈良時代の「万葉集」に「桜」という言葉がでてくる時代です。
ちなみに、当時の花見はまだ「梅」が中心でした。


以上、長くなりましたが「日本の美意識」は、このような日本独自の「自然観」に由来するものが多く、古くから農業を営む中で自然にとても敏感になり感受性が育ち、自然と共に共存する生活の中で出来きたのが日本人の美意識の一つと考えられるようです。
そして、 桜を愛する日本人には、この「自然観」からの美意識が大きいようですね。

「無常観」とは何?

次に美意識の要素で2番目にあげた、桜と「無常観」との関係性について見ることにしましょう。


まず、「無常」とはどんなことなのでしょうか。
辞書では、「1仏語。この世の中の一切のものは常に生滅流転 (しょうめつるてん) して、永遠不変のものはないということ。特に、人生のはかないこと。また、そのさま。「無常な人の世」「諸行無常」⇔常住。(広辞苑)
とあります。



つまり、「無常」とはこの世界の現象は全てのものは消滅して、とどまらないで、常に移りかわっていくということなんですね。



仏教の教えの一つですが、この「無常」こそが日本人が中世以来、長い間に養ってきた美意識の要素であり、特徴でもあると言われています。
そう、移ろいゆくものにこそ美を感じる傾向があるようです。

したがって、日本人が桜を愛してやまないのは、桜の美しくも早く移るさまに「無常」を感じてしまうからとされるようです。


ここでまた比較しますが、 西洋の「永遠なるもの」を美とし追求していくことと、逆にあるようです。


桜の花見ツアーなどに行くと、今でこそ多くの外国人が来日して、花見をされ珍しくはなくなりましたが、かつては、桜の花見シーズンに、それほど多くの外国人は来日しませんでした。なぜならば、「ぼやぼやしていると桜はあっという間に散ってしまう、チューリップの方が長く咲いて余程美しいわ…」とのことでした。末永く美として存在することに価値を置く西洋らしさがありますね。したがって、日本人が咲いてすぐに散る桜を愛してやまないことは不思議なことの一つでもあるようです。


だから、外国の方にその良さを説明するのはなかなか難しいとも言われるのが、日本人の「桜」にたいする「無常観」なんです。そして、そこに含まれている、美意識の特徴の一つなどもっと理解できないかもしれませんね。





それでは、なぜこの「無常観」なるものが、日本人には受け入れられたのでしょうか。
少し歴史をふりかえりながら見てみましょう。



先ほども申しましたが、「無常」は仏教の考え方で根底となるものでした。
この仏教が日本に爆発的に広まったのは、飛鳥時代の聖徳太子の時です。そして、奈良時代に入り仏教は国策化され広く人々の末端まで浸透していきました



この時に前述した、「自然観」が関わるのですが、自然と共に生きる人々は、四季のはっきりしている日本の風土の中で、季節の移り変わりが常に変化をあらわしているその様子が、ちょうど仏教の「無常観」と深く結びついたようです。


自然と対立せず、自然と共に生きるという考え方も包括し、自然の流れに身をまかすことが美しいと考えられました。
さくらの花が咲き、瞬く間に散っていくさまに起こる「無常観」は、散り失うものへの共感を基調とする「美意識」もまたその一つの要素にあげられるようですね。



以上、日本人の美意識の「無常観」から桜に関わることをご紹介しましたが、現在の私たちにとってはなかなか難しい概念かもしれません。ただ、長い歴史の中で見えないけれど、花見をしながら今も受け継いでいるようですね。

「もののあはれ」から日本人の美意識の根源へ


「日本の美意識」の要素にあげるものの最後になりましが、「もののあはれ」を見ていきましょう。


さて、「もののあはれ」と聞いてあなたはどんな状況が浮かびますか
もしかしたら、ものを憐れむような、せつないような、慈しむような、そんな場面ですか?


「もののあはれ」という一つの言葉だけど、二つに分けるとわかりやすいようです。
「もの」と「あはれ」に。


さて、本当はどんな意味のある言葉なのでしょうか。また、「日本の美意識」の要素をどう含むのでしょうか。


この言葉が初めて生まれたのは平安時代です。
その時代の文学から生まれて、貴族生活の基底や理念ともなったそうです。

平安時代は京都で始まり(794)、貴族が中心だった世の中です。鎌倉幕府が成立するまで(1192)390年も長く続いた時代なんですね。


そして、この時代に日本独自の文化が大いに発達してきたんですが(国風文化)、その時に「ひらがな」「カタカナ」を発明して日本語を書くのが簡単になりました

それら「ひらがな」を用いて書かれた代表的なのが、清少納言の「枕草子」紫式部の「源氏物語」です。この時代の文学って女性貴族が多いに活躍したんですね。


そこで、この「源氏物語」の中にたくさんの「もののあはれ」の描写が出てくるんですが、
これはつまり、たくさんの感情の表現が出ているんですね。その感情表現とは、人の喜怒哀楽なんですが、この平安時代以降の文学に多くの情感、たとえば悲しい場面やしみじみした情や、あるいは仏の慈悲というものも表すようになりました。それまでは有っても、それほど強くなく淡々と表現されていたんですね。



そのような、人の情感なるものを「もののあはれ」といい、その情調がいたるところに表現されているのが「源氏物語」なんです。自然描写や人事描写など、また和歌の表現にも「もののあはれ」があふれています。



まとめると、「もののあはれ」とは「もの」は広義の「もの」を指し、「あ」はあっ!という感嘆詞、「はれ」も感嘆詞で、「あ」と一緒に使って強めているんですね。したがって、ものを見て聞いて触ってる時に心の中に感じて出るような嘆息のようなあらわれを指します。

「もののあはれ」のことについて、少し詳しくご紹介しましたが、


まさにこの言葉が「日本の美意識」の一つの要素でもあります。
そして、桜を愛でる時の人の心の情調にも深く関係しているようです。


桜の花が咲く、その姿にサ神が宿る神秘性を感じながら、花が咲き誇った後あっという間に散りゆく様への感情が「あぁ」「おぉ」と感嘆しあらわれる。これが「もののあはれ」の世界観として桜が古来より人々に愛されてきたひとつであるといえるようですね。

まとめ

いかがでしたか?
今回、なぜ日本人が桜の花をこよなく愛するのか?

その理由の一つに、古来より伝わる「日本の美意識」というものが深く関係していて、
その代表的な3つの要素

・「日本の自然観」
・「無常」
・「もののあはれ」


をご紹介しました。


「日本の美意識」においては他にもありますが、桜との関係性ではこれら3つが代表的ではないかといわれています。



私たちは毎年あたりまえのように桜が咲くと花見に出かけていますが、今回、このような記事を書くにあたっていろいろと調べるなかで、桜を愛でるときに湧き出る感情に、自分の中にも日本の美意識という見えない、奥深い伝統が残されていることを知るようでした。


どうぞ、あなたも桜の花を愛でるときにどのような感情、気持ちが湧き出るか、良かったら観察してみてくださいね。
きっと、もしかしたら「日本の美意識」の一つ一つを味わって頂けるのでは?と期待しています。(^^♪

それでは、今日はこのあたりで失礼します。

最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。お疲れ様でした。

次回、またお会いしましょうね♪

では、それまでお元気でいてくださいませ。
ごきげんよう~  ひかるん るん♪るん♪⤴