【日本人とさくら】①日本の代表的な三種類の桜を知って、お花見をより楽しむ

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こんにちは。お元気ですか? hikarunです♪

弥生三月、柔らかな春の日差しが部屋の中に差し込んでいます。

今年は例年になく暖冬だからか、春の訪れもとても早いようですね。

そして、春といえば、桜の花
日本ではすぐに桜をあげるほど、春を代表するお花でもあります。


その桜も、もう 間もなくで開花となりお花見シーズンに入ります。


ただ、残念なことに今年のお花見は「新型コロナウイルス」の影響で自粛される所も多いと思われます。
せめて、北国の遅い開花時期の頃には収束していることを願うばかりです。


それでも、自然界では、そんなことはお構いなく、淡々と季節に則り、ありのままにコトを進めています。

そう、「みんな大好き! 桜の花」も例年と変わりなく、間もなく開花ですね。


今回は、その桜についてご一緒に 理解を深めていけたらいいな、と思って記事を書きました。
どうぞ、最後までお付き合い頂けたら嬉しいです♪ 

2020年 桜の開花予想は?

さて、今年の桜の開花ですが、全国的に平年より大幅に早く咲く見込みで、
場所によっては記録的に早くなるところもあるようです。


日本気象協会桜開花・満開情報 2020 を見ますと、
東京の桜開花予想が3月13日、鹿児島県3月30日、北海道 道央4月24日
東京は九州の鹿児島より2週間以上早い開花なので驚きですが…。
実際はもっと早いかもしれません。


昨年、2019年は東京は3月26日、鹿児島は3月26日、北海道 道央5月3日が開花日でした。
このように見ますと、今年の東京の開花は記録的に早いですね。


ちなみに桜の満開は開花して、およそ1週間前後となります。

「日本人とさくら」

それでは、本題です。
今回は「日本人とさくら」と題しました。
どうして、日本では桜が人気なのでしょうか?


毎年花見をして、慣習的になっているので当たり前に感じますが、
少し掘り下げて、この素朴な疑問を、調べたり、考えたりしましたので
何回に分けて「さくら」のお話をお届けしたいと思います。


お花見のシーズン前に見て頂くときっとより楽しんで頂けると思います。(^^♪

桜の花に魅せられる人々

毎年、桜の花が咲く頃、全国各地の桜の名所では
それはそれは多くの人々で賑わいます。
日本人にとって花見シーズンは春一番の一大人気イベントなんですね。


私も仕事柄、春になると桜の開花とともに南から北へと桜を追いかけ
移動する日々を送ります。(残念ながら、今年はまだ分かりません。)


とても人気のある桜名所ですと、満開の一番美しい頃は現地に着くまで
大渋滞に見まわれることも多々あります。


そのため現地に着いても、花見をする時間はほんのわずかだったり、
なんて事もよくあるんですね。お連れしているので、残念で心痛んだりします…


しかし、そんな短い時間であっても、美しい桜の様相を
少しでも愛でられたことに、皆さま満足され、喜びを報告して下さいます。
そう、桜の花の不思議なパワーをおしえられる気持ちになります。


また、現地の人たちは桜の木の下で楽しそうに宴会をしたり、
さまざなイベントを行ない、城内のお堀では、ボートにゆられ、
散りゆく桜を見上げて惜しんでだり、と、


花見シーズンならではの 陽気さ愉しさのおすそ分けを、
私たちも頂きます。
そんな風景を桜の花と一緒に見ることで、訪れた私たちの喜びも増す時もあります。


毎年、そのような各地の花見の光景を見るに連れ、
日本特有な桜の花見文化が今も受け継がれていることを
知ることができます。

では、
なぜ、日本人は桜の花がとても好きなんでしょうか?
次にそのことについて見ていきたいと思います。

なぜ、日本人は桜の花が好きなの?

日本人が桜の花が好きなのは、

「その花の可憐さと美しさ 
そして、儚く短い命ながら、散りゆく いさぎよさが

日本人の美意識、価値観と重なるように見えるから」と考えられます。


まず、桜の花の可憐さと美しさですが、
花びらは、淡~い薄紅色で形も端正な薄い花びら。
その花の姿から清純さ、可憐さ、儚さを思い重ねる人も多いようです。


そして、花が咲いたかと思うと、あっと合う間に風と共に散っていくという儚さ。それが潔くみえるところに魅力を感じ、散りゆく桜の花を惜しみつつ楽しむ風情も良しとする。


そして、散った桜は城堀などに行くと、まとまって浮かんで揺れており、
まるで筏のような様子を「花いかだ」と表し、最後の最後まで桜を愛でる…。


花を愛でることで、多くの美の感情を持つことができるのは、
日本人にとって桜が一番なのかもしれませんね。


そのように感じる、というか桜に感じてきた
日本人の「美意識」「価値観」が長い歴史文化の中で育ったところが大きいようです。


それでは、上記のことから、
可憐な花「桜」と「日本人の美意識、価値観」の2点を、
今回は「桜」について少し詳しく みていくことにしましょう。
「日本人の美意識、価値観」 については次回の記事でご紹介させて頂きます


では、「桜」の日本の代表的な3種類 についてご紹介したいと思います。

🌸日本3大種、ソメイヨシノ、エドヒガン、ヤマザクラ

まず、桜ですが、学名ではバラ科サクラ属サクラ亜属に分類される落葉広葉樹を指します。
原種は11種確認されており、しかし、栽培品種からは300以上の品種があるといわれています。
(引用 『さくら図鑑』)


たくさんの桜があるんですね。
では、 花見をする桜はどんな品種が多いのでしょうか。


その代表的なものは3種、ソメイヨシノ、エドヒガン、ヤマザクラといわれています。


どれもよく聞く名前ですね?
特にソメイヨシノ、ヤマザクラはそうですね。


中でも、全国に一番多く植樹されている桜は、ソメイヨシノでとても人気のある品種です。
それでは、ソメイヨシノについて詳しく見てみましょう。

ソメイヨシノ


このソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの交配によって生まれました。


その起源は江戸時代末期、植木職人が集まっていた江戸の染井村で生まれました。
そして、当時人気のあった「吉野桜」として売り出されたようですが、


明治になって学者の藤野寄命(ふじのよりなが)が上野公園の桜が
「吉野桜」とは違うことを突き止め、染井村の名前を取って「ソメイヨシノ」と名付けたのです。
(引用ー『眠れなくなるほど面白い 図解 生物の話』P58-59 著者 廣澤瑞子)



余談ですが、ソメイヨシノはクローンなんです。
だから花粉が受粉しても受精に至ることが困難で、接ぎ木などによって
増やす方法しかないそうです。



地域に自生する野生の桜に交雑して増ふやしていくので、
遺伝子汚染として問題になっているところもあるようです。
(引用ー『眠れなくなるほど面白い 図解 生物の話』P58-59 著者 廣澤瑞子)


話はもどりますが、ソメイヨシノの植樹は、特に昭和の戦後のときに全国的に植えられました
そのため、日本で一番多い花見の桜の木になったのです。



なので、気象庁の桜の開花・満開宣言の「標本木」にもなっています。
ちなみに東京は靖国神社の本殿に向かって右側にあります。



花見の桜の花としてはダントツの人気を誇るソメイヨシノですが、
その理由は、葉より先に花が咲いて、 満開時は木全体に花が塊りのように
咲き誇りとても華やか
だからなんですね。



花弁は5枚です。つぼみの時は少し濃いピンクで、咲くにつれて薄いピンク色になり、
満開時に白っぽくなっていくのが特徴です。



東京都内の桜の名所、上野恩賜公園、隅田公園、千鳥ヶ淵、靖国神社、
飛鳥山公園、目黒川
など、ソメイヨシノが最も多く植えられています。
また、全国各地の桜の名所にもソメイヨシノが多く植樹されています。



ただ、残念なことにソメイヨシノは病気に弱く、寿命が他の桜に比べて短いそうです。
ソメイヨシノ、の寿命は60年~70年ほどといわれています。
そのわけは、若木でもすぐに花が咲くため、「ソメイヨシノは生長が早いが、老化も早い」
といわれているゆえんです。


現在、戦後一斉に東京や全国の都市に植えられたソメイヨシノはすでに75年の樹齢となります。
すっかり老木というわけです。



一方、病気では「てんぐ巣病」という病気になりやすく、その病気にかかると他の木にも広がるようです。
「てんぐ巣病」とは、枝が異常に密生して、何かの巣のように見えることから名付けられました。
放っておくと幹が腐食して枯れてしまい、その部分を切るしか手立てがないのです。
防除する薬剤もないとか。



そのため現在、 都内や各地の公園、街路樹などにソメイヨシノに替わる品種を徐々に植え付けられています。
代替品種はコマツオトメジンダイアケボノという2つの品種です。


この2種は「てんぐ巣病」に強くソメイヨシノとほぼ同じ時期に開花し、
花はソメイヨシノよりやや赤みが強いのですが、同じように楽しめるようです。
(引用 『日本花の会』1962年創設)



今後、日本の桜はソメイヨシノからこれら2種の桜に替わっていくことに
なるのでしょう。少し寂しい気がしますが、75年前の環境とは
ずいぶん違うと思われるので、未来の桜に期待して楽しみたいですね。



以上、日本で一番多く植樹されている、花見の代表的な桜、ソメイヨシノのご紹介でした。

エドヒガン

 

次に、日本古来から花見として愛でられている、
エドヒガンとヤマザクラを簡単にご紹介しますね。


最初にエドヒガンですが、この桜はソメイヨシノの片親でしたね。
でも、ソメイヨシノと違ってエドヒガンはとても寿命の長い桜の木なんす。                    




日本で一番樹齢の長いのが、樹齢2000年余りといわれる 山梨県の神代桜があります。
国の天然記念物に指定されている、本当に頑張って咲いてくれている!!
って感じさせてくれる古木です。

  山梨県北斗市 「山高神代桜」  引用                                    


そして、他にも日本各地に名木として残っている桜の多くがエドヒガンなんです。



その中でも、エドヒガンの生命力の強さがわかるのが、
岩手県盛岡市の「石割桜」(いしわりざくら)ではないでしょうか。
樹齢360年位、巨大な花崗岩の割れ目からぐんぐんと成長している姿
見るだけできっとパワーが頂けると思います!

岩手県盛岡市 「石割桜」  引用                                     

ところで、エドヒガンの漢字は江戸彼岸と書きます。
江戸でお彼岸のころに花が咲くことから名づけられました。



日本の野山に自生した野生種で、 花弁は5枚の一重です。
ソメイヨシノと同じく薄い紅色で、満開時に白くなっていきます。



同様に先に花が咲き、散ったあとに葉が成長していくため、
古くから鑑賞用として愛されてきた桜でもあります。


良かったら今年は是非、身近にあるエドヒガンの名木を愛でてみてくださいね。


では最後にヤマザクラですが、この桜が日本古来からの桜です。
早くから花見として親しまれ、日本最古の和歌集「万葉集」にも桜が歌われています。


ただ、その時代の花見といえば「梅」でしたので、
梅を歌っているのがほとんどなんですが、数少ないですが桜の歌もあります。

ヤマザクラ




ヤマザクラの特徴は、 花弁は5枚で、色は一般的に白色です。
中に薄紅色、薄紅紫色などもあります。



花と葉がほぼ同時につくのも特徴です。
ソメイヨシノは花だけ先に咲き、散ったあとに葉がつきましたね。
だから、華やかさには少し欠けるようなんです。

確かに、花だけが満開となって木に付くと、花の塊となって見え、とても大きく華やかで見応えがあります。


しかし、ヤマザクラの良いところは、長期間お花見が楽しめるところなんです。


それは、同じ場所で育っているヤマザクラ同士でも
それぞれの木によって開花の時期が違っていて、一週間以上もずれて咲くので
じっくりと味わいながら花を愛でることができるんですね。


本来のお花見は、現代のように短期間で終わるのとは違い、
もっとのんびりとした様子だったようですね。


ちなみに、ヤマザクラ樹皮は昔から樺細工などに利用されていて人気があります。


それでは、終わりにヤマザクラの 代表的な 名所のご紹介ですが、
やはり奈良県の「吉野山の桜」でしょう。
山全体が世界遺産にも登録されています。

奈良県吉野郡吉野町 「吉野山桜」 引用

下千本、中千本、上千本、奥千本と 吉野の山全体に桜の花が咲き誇り、
山全体、約3万本のヤマザクラの景色は圧巻です。


その素晴らしい美しさを求めて、毎年多くの花見客が訪れる
とても人気のある桜の名所です。
花見のシーズンも下千本~奥千本と広範囲で、開花時期もずれているため
長期間楽しんでいただけます。(桜祭りが3月下旬~4月下旬の約1カ月)


私も仕事柄、毎年訪れ、関東からだと宿泊をする事が多いんですが、
花見シーズン時の山中の宿泊所は常時満室で宿泊困難でもあります。

山中ではなく、吉野山に近いところの宿泊所などですと比較的取り安いかと思われますが、
早めのご予約をオススメいたします。



宿泊できないけれど、どうしても「吉野山桜」を見たい場合は
強行ではありますが、日帰りはいかがでしょうか?



過去、私も関東から新幹線を利用して日帰りで何度か訪れました。
現地滞在は4時間~5時間くらいですが、十分に楽しむことができます。
(すみません、関東出発で話しています)
ただ、満開時はそれはそれは道中混雑しますので、車よりは列車がよろしいかと思います。



参考に下記に列車の時間を記しておきますね。


以上で日本の代表的な桜、ソメイヨシノ、エドヒガン、ヤマザクラの3種をご紹介いたしました。

 

〚参考〛【吉野山桜、日帰りの場合】関東出発

[往路] 東京駅発6時台→吉野駅着10時30分~11時頃、
[復路] 吉野駅発17時台→東京駅着21時30分~22時頃
現地、吉野山には約4時間~5時間の滞在
となります。

東京発は朝の始発から6時台の新幹線を利用して、京都まで行きます。(所要時間2時間18分程)
その後、京都ー吉野までは近鉄特急を利用します。(橿原神宮駅で乗り換え有、所要時間2時間位)

まとめ

【日本人とさくら】日本3大種の桜をご紹介いたしましたが、
いかがでしたか?



ソメイヨシノ、エドヒガン、ヤマザクラの桜の名所は全国各地にあります。
しかし、その桜の美しさは、また各地それぞれに違っております。
きっと、あなたの住まわれる近隣にも愛される素敵な桜があるのではないでしょうか?

あなたの大好きな桜の木はありますか?

あなたの好きな桜の花見の場所はどこですか?

あなたが毎年愛でている桜はどちらでしょうか?


私が個人的に好きな桜の名所が京都なんです。
仕事柄、京都に行く機会も多いのですが、


プライベートでも、京都の桜を愛でに行きます。
「桜を見たいね」となると、京都へ赴いてしまいます。


その見たい!と思うさくら達とは、

京都の風情にびったりのとても優雅な「紅枝垂桜」
遅咲きで低い木だけれど 大ぶりで可愛い「御室桜」
下向きに健気な可愛さが素敵な「平野妹背」など、


一度にいろいろな品種を楽しめるのが京都の桜の特徴で、素晴らしさだと思います。

また、機会がある時に「京都のさくら」の記事が書けるといいな、と思っています。


それでは、長くなりましたが、最後までお読み頂いた あなたに感謝いたします。
どうもありがとうございました。


また次回にお会いしましょう~
それまで、お元気でいてくださいませね!


ごきげんよう~、ひかるん、 るん♪ るん♪⤴

 

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