大和路の紅葉 令和元年に訪れたい 奈良 飛鳥寺

Series 2  日本最古の寺院 飛鳥寺

飛鳥寺 

こんにちは、お元気ですか?

あの夏の暑さも遠のき、
秋らしさを感じる季節になってきましたね。
食欲も増して、この秋の味覚も楽しみといったところです^^;



前回、series 1では談山神社の紅葉をご紹介いたしましたが
いかがでしたか? 飛鳥地方の紅葉の場所としてオススメのところです。
是非、機会がありましたらお訪ねくださいませ。

さて、今回は紅葉のお寺ではないのですが、
大和 飛鳥文化の中心的存在のお寺、飛鳥寺です。


それでは、やさしく歴史にもふれながら悠久の思いとともに
飛鳥寺をご紹介しますね。



飛鳥寺は、前回ご紹介した談山神社の多武峰の山より
ゆるやかなカーブを下り、途中 石舞台古墳(いしぶたいこふん)を
みながら明日香村の町並みを過ぎたところにあります。

車で15~16分くらいで着きます。

飛鳥寺を建立した蘇我馬子

飛鳥寺 本堂

飛鳥寺は日本で最初の仏教寺院なんです。
蘇我馬子(そがのうまこ)が建てました。(609年)

蘇我馬子は、前回の談山神社でお話した、乙巳の変(いっしのへん)で
打たれた蘇我入鹿のお祖父さんです。
お父さんは蘇我蝦夷です。

蘇我馬子は当時の政治家ですが、とても強い権力を手にしていました。
その馬子の政敵は物部守屋(もののべのもりや)という人物で、
物部守屋を倒すために、あの聖徳太子も協力し、
ついに倒すことが出来ました。


その後、馬子はますます強大な権力を持つわけですが、
その権力を他の皇族や豪族たちに誇示するために、
あと、多くの民衆に畏服(おそれ従う)させるために飛鳥寺を建立しました。

その飛鳥寺が完成するまで長い年月が費やされ、
21年あまりもかかったそうです。



馬子は自分の権力の象徴として、最高傑作の寺院を作るために
当時の日本の国よりはるかに進んでいる
古代朝鮮半島の百済国から最先端技術を導入しました。



その技術者は百済国の渡来人の僧、寺大工、他技術者等であり、
遠く離れた日本で現地人を指導し、長い年月をかけて完成しました。



現在の飛鳥寺は、本堂と鐘楼が残る小さなお寺ですが、
当時は伽藍が、南大門、中門、塔、中金堂、講堂と、
塔の東西に金堂が配置された、とても大きく立派なお寺でした。

飛鳥寺 創建時伽藍図 (明日香村 引用)

飛鳥寺は 今までの日本にはなかった、本格的な仏教寺院でした。
馬子の大陸文化の導入によって、 最先端技術の 粋が集められた
素晴らしいものだったのです。

したがって、当時の多くの有力な豪族や皇族たちは飛鳥寺にとても魅了され、
その後、彼らは競って寺院を建立したそうです。



特に聖徳太子は、とても影響を受け 多くの寺院を建立しています。
代表的なのが 斑鳩寺(法隆寺)です。
他に法起寺、豊浦寺四天王寺、お母さんを弔う中宮寺も建てています。



飛鳥寺が当時いかにセンセーショナルで
魅力的な寺院であったのかよくわかりますね。

ご本尊は飛鳥大仏(釈迦如来座像)

飛鳥寺 大仏様 my photo

飛鳥寺のご本尊は釈迦如来さまです。
飛鳥彫刻の最高傑作といわれてる大仏さまです。

こちらは、ご住職様が大仏の撮影をさせてくださいます。
(他の寺院ではほぼ撮影NGなので、今後変更があるかも)

お顔は口元の口角が少し上がっていて、僅かに微笑みを浮かべてます。
この微笑みは、古代ギリシャのアルカイックスマイルと呼ばれます。
目はアーモンドに似ていて、開眼されているように見えます。


この飛鳥の大仏様は鎌倉時代の火災でずいぶん損傷したそうです。
修復され、頭部と右手指などだけが 創建当時のものです。
日本最古の仏像なんですが、破損がひどかったため、
国宝にはならなかったとか…残念ですね。


本堂の大仏さまの前に座って、ご住職さまの説明を聞くことができます。
聞きながら大仏さまを見ていると、だんだんと気持ちが緩み、
なつかしさが湧てくる感じが不思議です。

 → 僧侶の案内付き!錦秋の奈良大和四寺巡礼 3日間

入鹿 の 首塚  

入鹿の首塚

こちらが入鹿の首塚です。
飛鳥寺の西門から100メートルほど離れたところにあります。

なんと、 乙巳の変 で打たれた入鹿の首がここから600メートルほど離れた 飛鳥板蓋宮(あすかいたぶきのみや) から飛んできたそうです! 驚きですね!

飛鳥板蓋宮とは歴代天皇の宮殿なのですが、飛鳥寺のすぐ近く南にありました。
推古天皇の時から持統天皇の時代までの7世紀の頃の天皇の宮殿です。



その場所で入鹿は、
中大兄皇子と中臣鎌足らによって殺害されました。(645年)



そして入鹿の首がこの飛鳥寺まで、飛んできたので人々はとても恐れ
これは、入鹿の祟りである、祟りを鎮めるためにもお祓いをして弔う必要がある。と
ここに首塚を建てたといわれています。

写真のちょうど、首塚の後ろに横たわって見えるなだらかな丘が、蘇我入鹿、蘇我蝦夷の居城があった甘樫丘(あまかしのおか)です。その手前、首塚すぐ後ろの広い田んぼが「槻の樹の広場」(けやきのきのひろば)です。



この「槻の樹の広場」では外国使節の方々の歓迎の宴が行われたり、国家的な儀礼式などが行われました。そして、この場の饗宴で 中大兄皇子と中臣鎌足が初めて出会ったそうです。ここで二人が出会ったことで、のちに乙巳の変へと発展していきます。乙巳の変ではここの「槻の樹の広場」に中大兄皇子側の陣が置かれました。



このように見ると飛鳥寺の周囲には当時、とても重要な場所や建物が多く立ち並んだ、まさに日本の政治の中心地である飛鳥の「京」があったことがうかがえるようです。

おわりに

飛鳥寺 首塚からの飛鳥寺全体風景 my photo

飛鳥寺はいかがでしたか?

今は本堂と鐘楼が残る小さなお寺ですが、今から1400年以上前に完成した飛鳥寺は
多くの伽藍を持つとても立派なお寺でしたね。


そして、この飛鳥寺を中心に周囲には蘇我氏の居城や、飛鳥の「京」と呼ばれる政を行うのに重要な建築物なども多く立ち並んでいたんですね。この後、藤原京、平城京遷都と移っていきますが、平城京で飛鳥寺は移され元興寺と名前を変えています。(現在の奈良市中院町) ただ、伽藍などはそのまま残され存続し今に至っています。



それから、とても興味深いのが、飛鳥寺の入口前の看板に記されているのですが、
この飛鳥寺はシルクロードの終着点であり、また日本の起点になったところだそうです。



仏教そのものは遠くインドから始まり、シルクロードを通って中国へ入り さらに朝鮮半島へ、そして海を越えて日本の地は ここ飛鳥へとたどりつきます。 ここの飛鳥寺にその仏教のおしえが入り、
その後、聖徳太子は法隆寺や中宮寺、四天王寺などを建てられました。



これによって、仏教のおしえをいかして世の中を納めていくという飛鳥文化が広がっていきます。
現代では考えられないほど不便な古代に、シルクロードを通って遠くインドから仏教とその文化が多くの使者や関係者の熱い情熱によってもたらされたわけです。



その後、飛鳥文化はさらに発展し 日本の特徴をいかした白鳳文化へ、そして天平文化へと花開いていきました。


以上のように、わが国最初の仏教寺院であった飛鳥寺が造営されたことで、この後の日本の仏教文化や日本人の慣習などに大きな影響を与えていくわけですね。飛鳥文化以前の日本はまだまだ未開の文化だったからすごい進展だったということです。



あなたが、飛鳥地方に行かれたならば、是非、日本の文化の発祥地ともいえる 飛鳥寺をお訪ねになってみてください。そして、穏やか風景と爽やかな風に吹かれながら、当時の飛鳥の方々の熱い情熱と思いを感じてみて頂けたらと思います。



それでは、本日も最後までおつきあい下さりありがとうございました。
また、次回もご訪問して頂けるのを楽しみにしていますね。

それまで、お元気でいてくださいませ。ごきげんよう~♪
                ひかるん るん るん♪(^^♪

飛鳥寺 ご案内 my photo

飛鳥寺の基本情報

  • 所在地    〒634-0103 高市郡明日香村飛鳥682  駐車場:お寺院の前
  • TEL/FAX 0744-54-2126/ 0744-54-3743
  • URL https://asukamura.com/?page_id=313
  • 宗派     真言宗 豊山派 拝観時間
  • 拝観時間    09:00~17:30  10月~3月は17:00まで
           ※受付は各15分前まで
  • 拝観料     個人
            大人・大学生…350円
            高校生・中学生…250円
            小学生…200円                                                     団体割引(30名以上)
            大人・大学生…320円
            高校生・中学生…220円
            小学生…170円                                                     障害者割引(本人のみ)
            大人・大学生…170円
            高校生・中学生…120円
            小学生…100円
  • 【バリアフリー情報】
     スロープ:無し
     多目的トイレ:境内公衆トイレ
     車椅子の貸出:無し

飛鳥寺へのアクセス

交通アクセス最寄り駅からの交通
   近鉄 橿原神宮前駅東口から
   明日香周遊バス「飛鳥大仏前」下車 徒歩1分
駐車場有り(20台)
バス大型:3,000円、中型:2,000円、普通:500円
URLhttp://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/02tera/03east_area/asukadera/access/

団体ツアーのご参考に



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PS. 秋の紅葉シーズンは非常に混雑します。特に奈良は宿泊所の少ないところですので、早めのご予約がベストでございます。飛鳥寺、ご旅行(国内)に関するご質問やご相談のある方は、上のメインメニューのお問い合わせよりお気軽にお問い合わせくださいませ。